株式会社黒磯中央自動車学校は昭和54年の設立。その後、平成10年に高齢者講習、平成21年に認知機能検査を開始、平成29年に現代表が就任し、従業員数は22人。年間入校者数が、過去に平成20年の過去最低543人から、現在は令和元年に812人と最高を記録した。
普通車から大型車、自動二輪、大型特殊車両、牽引車等の各種教習コースは勿論、高齢者講習、認知機能検査、通い合宿、ペーパードライバー教習などの各種プランを揃える。生徒や卒業生への肌理の細かい対応とフォローにより、県北5校の中でも安定的に生徒を集め、特に、コロナ禍でも春から秋まで毎月過去最高の生徒数を記録した。
社員・役員、生徒・生徒の家族・縁者ら、地域社会など、それぞれに広く心を配って経営に臨んでおり、その精神や姿勢が生徒募集に当たっての細やかなサービスの提供・対応や、社員採用の際に示す明確な「求める指導員像(人材像)」・「組織風土像」・「個人の成長観」に表れている。
「『“一生涯無事故”という幸せ』を社会に提供し続ける」という経営理念の下に「使命」+「目指す姿」+「共通価値」を掲げて、地域の交通安全センター、卒業後も遊びに来れる、新しい教習所の創造の3つを目指している。
また、人材を重視し育成計画や様々な教育・訓練を最も充実させている。これは個人の成長が企業の成長に繋がるという考え方に沿ったもので、これにより各社員の資質が向上し、社員自らが課題認識し、改善実行するサイクルが成長しつつある。
当社の優れた価値創造プロセスは、生徒の生活事情や行動計画に合わせた融通の利く予約教習システム、時間・場所が自由の送迎、選べる支払方法、多様な情報提供などに発揮されている。しかしながら、業界として自動車教習所は国内にあっては少子化と人口減少、若者の自動車離れ、将来は世界的な自動運転方式の発展と普及など、経営環境上多くの困難に直面しており、次代に於ける事業の在りようを模索している。
今回は、将来的に厳しい事業環境に置かれる自動車教習所の現在に賭ける経営上の工夫や、固有の価値創造プロセスに留意して現状を拝察したが、当社は企業力ランクアップの認証に値すると認められる。
会社名 | 轄譜髓央自動車学校 |
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所在地 | 栃木県那須塩原市北栄町638−2 |
代表者名 | 時庭 岳士 |
創立 | 昭和54年5月28日 |
資本金 | 1,001万円 |
従業員数 | 25名 |